黙ってたけど。
新しく変えた病院、クソかもしれない。
主治医は“理系”タイプでまわりからチヤホヤされて何となくこの“座”を獲得しましたみたいな。
話し方もだいぶからかっているような感じで、ときおり笑いながら面白がってくる。
×ガツカとかいう奴。
髪の毛も染めてだいぶチャラい。
決めた。
最後にもう一度“遺書”は書き直そうと思う。
こんな奴らがそこら中にいたんじゃ他の患者もかわいそうだ。
万が一逝ったときに何かの役に立ててもらいたい。
だが…。
そんな集中力ない。少なくとも今は。
データ収集だって何一つしてない。
そもそも、それ自体逆に馬鹿らしく思えて。
それくらい潰れてる。
まあ。
これからも傷跡は生きてる限り増えるだろう。
お腹いっぱいだから逝かせてくれ。